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ＡＶ業界関係で処罰されるのは、売春に関する罪ではなく主には猥褻物頒布の罪です。
これについては日本の判例によると、性交をしているかどうかではなく性器が映っているかどうかがボーダーラインとなっています。今回は無修正なのでこの点については言い逃れができません。
あとは海外のサイト経由であっても頒布するのが主に日本国内であることを、今回の逮捕者が認識していたと立証されるかどうかが争点になると思われます。

万が一、売春防止法を拡大解釈してＡＶ業界に網をかけようとした場合。
もちろん売春防止法では金品を受けての不特定の相手方との性行為は禁止されています。
しかし売春防止法で処罰されるのは性行為を行った当人たちではなく、売春を勧誘、斡旋した者（いわゆるポン引き）、売春をさせることによって利益を得る者（売春施設、組織の経営者及びその関係者）、売春の場所や資金を提供した者などです。性行為を行った当人たちも事情聴取は受けるでしょうが、それだけで逮捕、処罰を受けることはありません。
従ってＡＶ業界に当てはめてみても、プロダクションや制作会社が対象となり、女優、男優が逮捕されることはありません。
そもそも不特定の相手方との性行為との規定があることから、ＡＶ女優、男優の性行為がはたして売春であると言えるかという問題もあります。